平戸出身の○○さん。
長いこと茶道をたしなまれていたそうで、
「平戸でお茶でしたら鎮信流ですか?」
と尋ねたところ、
「ハイ、よくご存じですね。」
嬉しそうにこたえてくださいました。
「うちにも平戸焼の器があります。」
「よかったら、ご覧になりますか?」
の問いかけにぜひ見たいとおっしゃるので、
平戸(三川内)焼の代表的な絵柄である”唐子絵”の皿を観て頂きました。
江戸時代、平戸藩の御用窯として佐世保市三川内地区で作られていた唐子絵、今では目にする機会も多い図柄ですが、以前は献上唐子として、7人唐子は天皇家もしくは将軍家、5人唐子は大名や公家、3人唐子は一般武士のみが使える器だったそうです。
また唐子絵には不老長寿の意味合いがあり、手描きで作られたものは1枚1枚、違ったおもむきが楽しめるのも魅力の一つです。
今は「のぞみの杜」で暮らされる○○さん。
焼き物の話を通して、故郷に思いを馳せることが出来たようです。
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